テクニカル分析

テクニカル分析の基礎⑥ チャートパターン(前編)

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たかし
あ、ダブルトップかと思って売ったらさらにブレイクしてる…もったいないことしたなー

先輩
ん、どれどれ?
おま、これ全然ダブルトップじゃないぞ。ただのレンジのもみ合いじゃねーかw
まあ勝てたんだろ?良かったじゃねーか。

たかし
んー、判別がよくわかりません。

先輩
よし、今回は主要なチャートパターンについて話そう。少し覚えることが多いからな、集中して聞くように。

たかし
わかりました!けっこう苦労しているところだから、しっかりメモ取るぞ!

先輩
チャートパターンはどのようにしてできあがるものなのか
どうようなチャートパターンが存在するのか
チャートパターンが出現したらどのようにアクションを起こせばいいのか
チャートパターンに潜む集団心理とはどんなものか
それぞれ詳しく説明していきたいと思う。

チャートパターンとは

先輩
ダブルトップやダブルボトム、ヘッドアンドショルダーにトライアングル
有名なチャートパターンはいくつかあるが、そもそもなぜこのようなチャートパターンが相場ではしばしば発生するんだろうか?

たかし
相場では同じような事がよく起こってるから、でしょうか?

先輩
そうだな。
人はある状況下では、似たような行動を取る
つまり、チャートパターンは集団心理によって表された形なんだ。

たかし
歴史は繰り返す

先輩
まあ、まったく同じチャートというのは存在しないかもしれないが、よく似たチャートというのは探せばけっこう見つかるものだ。
そこには再現性が存在していたわけで、この再現性というのはトレードで勝つには大事な要素となってくるんだ。

たかし
再現性、今度もまたこう動くだろう、と考えることができたら、たしかに強みになりますね。

先輩
ここで言う再現性というのは、単純に価格の推移だけを言ってるのではないぞ。
集団心理の再現性を考えることが重要なんだ。

たかし
ただ形だけを見るのではなく、そこにどんな集団心理が働いているのか、常に考えるようにしなければいけませんね。

ダブルトップ・ダブルボトム~反転のチャートパターン

先輩
もっとも有名?なダブルトップとダブルボトムから説明していこう。
まず、チャートパターンには大きく分けて2種類あるんだ。
トレンドの反転を表すリバーサルパターン
トレンドの継続を表すコンティニュエーションパターン
ダブルトップやダブルボトム、トリプルトップやトリプルボトム、またヘッドアンドショルダ―などは、トレンドの反転を表すリバーサルパターンに分類されるぞ。

たかし
山、谷がそれぞれ天井や底だと判断されるんですね。

先輩
上図は典型的なダブルトップの絵だ。
ダブルボトムは逆にして考えるようにしてくれ。
高値Aをつけたあと、もう一度高値に挑戦するが、同じ水準のBで価格が止まってしまった。
買い方はここで強力なレジスタンスラインの存在を感じ、あきらめて利確、または損切りに走るんだ。

たかし
いわゆる失望売りってやつですね。

先輩
うむ、ダブルトップには買い方の失望という集団心理が働いた結果なわけだ。
そして、AとBの間の谷に水平ラインを引いたものをネックラインと呼ぶ。

たかし
ネックラインを割ると売りのサインである、といろいろな教材で言われていますね。

先輩
ああ、その話はあとでするが、ネックラインを割る事で、さらに遅れた買い方の損切りも入りやすくなり、また新規の売り方も空売りを仕掛けてくる。
そしてさらに価格が下落していく。
このようにして、1つのチャートパターンに対して、どのような集団心理が働いているのかしっかりストーリーをイメージするようにな。
ちなみに、トリプルトップ トリプルボトムはそれぞれ山、谷が3つになっただけで、考え方は同じだ。ここでは説明を省略するぞ。

たかし
チャートパターンに潜んでいる集団心理、ここをもっと理解できれば何か見えてきそうな気がする…!

ヘッドアンドショルダー~反転のチャートパターン

先輩
続いてはヘッドアンドショルダーだ。
こちらもトレンドの反転を表すリバーサルパターンだな。

たかし
三尊とも言われていますね。反対にしたものが逆ヘッドアンドショルダー または逆三尊です。

先輩
ヘッド(頭)がB
ショルダー(肩)がAとCだな。
トリプルトップにも似てる形のヘッドアンドショルダーだが、ここではどのような集団心理が働いているのだろうか?

たかし
んーと頭までは強いけど、右肩ができたら弱いから、そこで投げが入るような感じでしょうか?

先輩
もっと多くの心理を読み取っていかないとダメだ。
まず、Bの山ができあがるまではキレイな上昇トレンドだ。
ここまでは多くの人がトレンドの強さを疑っていないような状態だな。
しかし、Bの山を作ったあと、押しが前回の押しと同じラインまできてしまった。
これはかなり深い押しとなるな?

たかし
そうか、押しが深いからもうそこで買い方は弱気になっているのかもしれませんね!

先輩
押しが深い=トレンドが弱まっている
こういう考えから、ここでかなりのトレーダーがこのトレンドについて懐疑的になっているんだ。
そして、なんとかCまで価格が戻るが、ここで価格が止まる事で
「ああ、やっぱりここで止まったか。このトレンドはもう終わりだ」
と考えて、買い方はポジションを決済していくことになる。
そして、ネックラインを割る事によって、さらに遅れた買い方の決済と、売り方の空売りが入ってくるわけだ。

たかし
ここのネックラインはダウ理論で話していた押し安値のラインですから、ここを抜けるとなれば、より多くの人がトレンドの終了を確信するわけですね。

トライアングル~保ち合いのチャートパターン

先輩
次はトライアングルだ。
ここからはトレンドの継続を表す、コンティニュエーションパターンになるぞ。

たかし
トライアングルはいわゆる三角保ち合いですよね。

先輩
トライアングルには3種類ある。

先輩
安値が切り上がって、高値が切り下がる形だ。シンメトリカルとは対称を意味する。

先輩
アセンディングトライアングルは高値はそのままで、安値が切りあがる形で、強気の形と言われている。
ディセンディングトライアングルは安値がそのままで、高値が切り下がる形で、弱気の形と言われている。
もちろん必ずということはないので、間違ってももみ合い中に決めつけてエントリーするようなことはやめるように!

たかし
わかりました!トライアングルはどの時間軸でも同じように考えればいいのですか?

先輩
一般的にはトライアングルは日足チャートや週足チャートで、数か月単位のスパンで発生したものを指すことが多いようだ。

たかし
なるほど、トライアングルではどのような集団心理が働いているんでしょうか?

先輩
まず3つとも共通している点としては
トライアングルの中でエントリーをしたトレーダーは決着がつくまで決済しづらいと言えるだろうな。

たかし
たしかに、どっちかにブレイクするまで持っちゃいますよね。

先輩
もみ合い相場の中でリスクを考えて脱出できるトレーダーは稀だ。
もみ合いが続けば続くほど、「結果が出るまで持ってみよう」と考える人が増えていくんだ。
その結果、もみ合いの中では決済注文が減り、ポジションがどんどん溜まっていくことになる

たかし
そうか!だからどっちかにブレイクした時に一気に損切り注文が入って、価格が一気に動きやすいんですね!

先輩
その通りだ。
アセンディングトライアングルはジワジワと売り方が苦しめられている形
ディセンディングトライアングルはジワジワと買い方が苦しめられている形といえるだろうな。
ただし、くどいようだが絶対ではない。

ペナントとフラッグ~保ち合いのチャートパターン

先輩
次はペナントとフラッグだ。
こちらもトレンドの継続を表すコンティニュエーションパターンだな。
ペナントとフラッグは短期の時間軸で発生するものと考えられているんだ。
5分足チャートでもよく発生するし、日足チャートでも数日~数週間のスパンで発生する。
デイトレ、短期スイングでトレードをしている人は絶対に知らなきゃいけないチャートパターンだぞ。

たかし
エリオット波動のP波動でも出てきましたね!

先輩
これがペナントだ。
高値が切り下がって、安値が切りあがっているのがわかるな。

たかし
シンメトリカルトライアングルにそっくりですよね??

先輩
ああ、そっくりというか、形はまったく同じと考えて構わないぞ。
だから、ここで働いている集団心理も似たようなものになってくる。
ポジションを決済できず、溜まっている状態だな。

たかし
ペナントとシンメトリカルトライアングルの違いはなんでしょうか?

先輩
1つはペナントは時間軸が短いものであることだ。
そしてもう1つは、ペナントは強いトレンドの中で生まれるものであることだ。
ペナントが発生する直前に、強い上昇波が起きているだろう?
ペナントはこの強い値動きに対する、値固めや踊り場、つまりトレンドの一休み、といった意味合いがあるんだ。
そしてこの一休みが終われば、トレンドを再度継続する形で、また強い値動きになりやすいんだ。

たかし
そうか、コンティニュエーションパターンだから、トレンドが継続していく可能性が高い、と考えていけばいいのか。

先輩
フラッグもペナントとほとんど同じだ。
違いは形だけかな。フラッグは2本の平行ラインの間で価格がもみ合ってる状態だ。

たかし
それまでのトレンド方向と逆の方向に動くから、少し難しそうですね…

先輩
最初のうちは慣れないかもしれないな。
さて、先ほどP波動の事を言っていたが、今のペナントとフラッグの話はエリオット波動の話に通ずる話になるんだ。

たかし
といいますと?

先輩
つまり、第1波で上がったあとに第2波でペナントやフラッグが発生し、抜けて第3波につながる。
または、第3波で上がったあとに第4波でペナントやフラッグが発生し、抜けて第5波につながる。
このようなことがチャートを見ればしょっちゅう起こっていることがわかるだろう。

たかし
おお!見事につながってる話なんですね!

先輩
テクニカルの知識ってのは断片的に使うものではないんだよ。
チャートパターンはエリオット波動の中で使い、エリオット波動はダウ理論を用いて使う。
各インジケーターは節目ラインと合わせることで真の力を発揮し、節目ラインとローソク足の反応を見てエントリーする。
1つ1つ学んできたが、としてつながった時、きっと勝てるトレーダーになっているだろう。

たかし
テクニカルの講義の順番にはしっかり意味があったんだ!全部がつながっている話だったなんて…!

ウェッジ~保ち合いと反転のチャートパターン

先輩
次はウェッジだ。
ウェッジは「くさび」という意味があり、上昇ウェッジと下降ウェッジの2種類があるぞ。

たかし
形はペナントによく似ていますね。

先輩
ただ、ブレイクする方向と逆向きに価格が動くんだ。
高値安値を切り下げながらもみ合い、上にブレイクしたり
高値安値を切り上げながらもみ合い、下にブレイクするぞ。

たかし
かなり厄介な値動きですね…

先輩
さらに厄介なのは、コンティニュエーションパターンでもリバーサルパターンでも発生するんだ。
下降ウェッジの方の図はトレンドの継続
上昇ウェッジの方の図はトレンドの反転で発生するパターンだ。

たかし
うわー、たしかにこんな形でやられたことありますね…

先輩
特に、リバーサルパターンとして出てきたウェッジは初心者が負けやすいパターンだな。
なにしろ直前までは高値も安値も切り上げて、トレンドが継続されてるという「安心感」があるわけだからな。

たかし
そうですよね、それが突然ナイアガラの滝のようなチャートになるわけですからねえ…
ポジションを持ってたらかなり精神的にやられるヤツだ。

先輩
でもな、こういう値動きで損失を出した時に「あんなわけのわからない動きなんてムリ!」
とか言ってるようでは、とても勝ち組にはなれないぞ。
「安心感」という幻想が相場では常に命取りになるという事を忘れてはいけないんだ。

たかし
どんな時でも油断は禁物ですね。

先輩
多くの人が予測していないポイントだからこそ、価格が大きく動くんだ。
慌てるような値動き、サプライズが相場は大好きなのさ。
ウェッジもそういった仕掛け的な動きの結果なのではないかなと、個人的には考えているぞ。

たかし
値幅が縮まってきたらどっちかに大きく動くかも、って想定しておかなきゃですね!

テクニカル分析の基礎 チャートパターンまとめ

先輩
今回はメジャーどころのチャートパターンについて紹介を行ってきた。
それぞれのチャートパターンはトレーダー達のあらゆる心理によって作られたものであることが伝わっただろうか?

たかし
どんなチャートパターンもそこには心理が必ず潜んでいるということがよく理解できました。

先輩
トレードは心理戦の側面があるので、常にその潜んでいる心理を読み取る努力が必要だ。
最初はよくわからないことだらけだと思うが、ずっと意識して繰り返せば必ず上達していくものだ。
そういったチャートの見方をすれば、形だけでトレードをしている並みのトレーダーなどはすぐ追い抜くことができるんだ。
【チャート分析とは、チャートと対話をすることである】

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