先輩
初心者の方のトレードを見ていると、どうも間違った場所を損切りポイントにしていることが目立つ。
損切りラインを設定する時は、割ってはいけないラインを基準にみんな考えると思う。
損切りラインを設定する時は、割ってはいけないラインを基準にみんな考えると思う。
たかし
損切りの講義では、そのラインまで株価が下がった場合を想定して、許容損失額になるようにロットを調整するということでしたね。
先輩
その割っていけないラインの設定が、見当違いの場所となると損切り貧乏になりかねない。
今回は意識されている安値と、意識されていない安値について解説をしていこうと思う。
今回は意識されている安値と、意識されていない安値について解説をしていこうと思う。
たかし
一体どういう違いがあるのでしょうか。
先輩
ちなみに今回の講義のカテゴリーはデイトレとしておくが、日足チャートを見たスイングトレードでも、同じ考えになるからな。
意識される安値とは
先輩
意識される安値が何かって言うと、まあいくつかあるわけだが、デイトレでやはり重要になるのは押し安値だな。
たかし
ダウ理論で考えれば、押し安値を割れればトレンドが終了してしまいますからね。

先輩
5分足チャートで、こんな感じにきれいに波形が出ているなら、その銘柄は5分足を基準にしっかり動いている可能性が高い。
たかし
デイトレ向きってことですね。
先輩
そう、5分足チャートで動いているトレーダーが多いのであれば、当然5分足チャートでの押し安値は意識される。
だからこそ、上のイラストのような押し安値ラインは意識されてサポートになりやすいし、押し安値ラインが割れてしまったらヤバい、ということになる。
だからこそ、上のイラストのような押し安値ラインは意識されてサポートになりやすいし、押し安値ラインが割れてしまったらヤバい、ということになる。
たかし
だから押し安値割れでしっかり損切りをする必要があるわけですよね。
先輩
意識されている押し安値をベースに損切りラインを考えていく、これがデイトレでは基本になってくる。
押し安値が意識されていない場合
先輩
ところが、意識されるはずの押し安値が、まったく意識されず割れていくようなケースもある。

たかし
ああ、ありますねこれ。
よくこういうので思いっきり負けますね。
こういう下げって何なのでしょうか?
よくこういうので思いっきり負けますね。
こういう下げって何なのでしょうか?
先輩
この下げが何なのかっていうのは、おそらく5分足チャートではわからないだろう。
なぜなら、明らかに5分足チャートの規模で動いている値動きじゃないからだ。
なぜなら、明らかに5分足チャートの規模で動いている値動きじゃないからだ。
たかし
トレンド判定や波形認識に迷ったらの講義で習った、時間軸を広げて見てみるってことですか?
先輩
そういうこと。
30分足チャートとか日足チャートを見返してみると、その下げの正体がおそらくわかってくるだろう。
30分足チャートとか日足チャートを見返してみると、その下げの正体がおそらくわかってくるだろう。
たかし
こういう場合って、やはりデイトレに向かない銘柄と考えればいいんですかね?
先輩
そうだな。日足や週足をベースに戦っているトレーダーが多い銘柄なのであれば、その中で5分足チャートを一生懸命見てても難しいだろうな。
であれば、5分足チャートを中心に戦っているトレーダーがたくさんいる銘柄で戦う方が、当然戦いやすい。
であれば、5分足チャートを中心に戦っているトレーダーがたくさんいる銘柄で戦う方が、当然戦いやすい。
たかし
波の動きを見て、相場参加者がどの時間軸を中心に戦っているのか見ていくわけですね。
サポートとしての機能が弱い安値
先輩
押し安値でもなんでもない安値というものがある。
ここを損切りラインに設定して戦う初心者は割と多いが、そういうラインはいとも簡単に割れてしまうことが普通だ。
ここを損切りラインに設定して戦う初心者は割と多いが、そういうラインはいとも簡単に割れてしまうことが普通だ。

たかし
こういうところですね。
この安値は高値を更新していない安値ですから、押し安値ではありませんね。
この安値は高値を更新していない安値ですから、押し安値ではありませんね。
先輩
こういうポイントを損切りラインに設定してしまうと、何の反発もなく抜かれていくことも多いだろう。
たかし
押し安値が割れるまでは、まだ上目線だということを忘れないようにしたいですね。
実際の5分足チャートで弱い安値を確認しよう
先輩
これはサインポストの11月30日と12月3日の5分足チャートだ。
4つの緑の円は押し安値で、水色の円はなんでもない安値だ。
4つの緑の円は押し安値で、水色の円はなんでもない安値だ。
たかし
そうですね、水色の安値は高値を更新していない安値ですから、押し安値ではないですね。
先輩
つまり緑の安値はサポートの機能は強く、水色の安値はサポートの機能としては弱いと言える。
たかし
実際に水色の安値は下に抜けてしまってますね。
先輩
そう、そして4900円あたりの緑の押し安値ラインでビタっと止まっている。
つまり、5分足チャートでのトレンドは上昇を継続していることがわかる。
だからこそ、一番右の急騰が取れるわけだ。
つまり、5分足チャートでのトレンドは上昇を継続していることがわかる。
だからこそ、一番右の急騰が取れるわけだ。
たかし
なるほど。日をまたいでもしっかり押し安値が意識されて価格が止まったわけですね。
ここでトレンドがもし崩れていたら、右側の急騰は無かったかもしれませんね。
ここでトレンドがもし崩れていたら、右側の急騰は無かったかもしれませんね。
先輩
ちなみに、上で書いた波形はエリオット波動の1波~5波、a、b、c波
と続き、そしてまた1,2,3波ときている段階だな。
こういう風に分足チャートできれいにエリオット波動が出ているようなチャートを狙っていくと、勝ちやすいだろう。
と続き、そしてまた1,2,3波ときている段階だな。
こういう風に分足チャートできれいにエリオット波動が出ているようなチャートを狙っていくと、勝ちやすいだろう。
たかし
そうですね。水色の何でもない安値で損切りをしていたら、とてももったいない動きですね。

先輩
さて、では今現在このようなチャートが形成されている場合、白い円で囲った5700円付近は押し安値と言えるだろうか?
たかし
まだ高値を更新していないので押し安値ではありませんが、これから更新すれば押し安値になりますよね?
先輩
そうだな。
では、この後の第5波を狙いたい場合は、どこでエントリーをして、どこで損切りをする?
では、この後の第5波を狙いたい場合は、どこでエントリーをして、どこで損切りをする?
たかし
んー難しいですね。
これ以上下がらないような感じであれば、5700円を押し安値と仮定して、5750円付近でエントリー。
5700円割れで損切り、ですかね。
これ以上下がらないような感じであれば、5700円を押し安値と仮定して、5750円付近でエントリー。
5700円割れで損切り、ですかね。
先輩
それも1つの考え方だよな。
でも、例えば5700円の安値を割って5650円で底打ちして、そこから第5波が始まるというようなケースも考えられるぞ。
でも、例えば5700円の安値を割って5650円で底打ちして、そこから第5波が始まるというようなケースも考えられるぞ。
たかし
んーそうなると5700円割れでの損切りはかなりムダなものになってしまいますね。
先輩
ま、どういう考え方が正解になるかはわからないが、こういう場面は色々考え方がある。
まだ押し安値となっていないポイントでも、押し安値になりそうだと考えて損切りラインとして設定していく。
そういう考え方もあるってことさ。
まだ押し安値となっていないポイントでも、押し安値になりそうだと考えて損切りラインとして設定していく。
そういう考え方もあるってことさ。
たかし
やはりエリオット波動の第5波の部分は考え方が難しいですね。
先輩
第5波の強さがわからないからな。
第5波が強ければすんなりと勝てちゃうことも多いポイントではあるが。
それと、第5波の次にくるのがa波なので、それがまた難しいポイントになっている要因だろう。
第5波が強ければすんなりと勝てちゃうことも多いポイントではあるが。
それと、第5波の次にくるのがa波なので、それがまた難しいポイントになっている要因だろう。

先輩
こんな風に、第5波が弱くて第3波の天井を超えられない場合は、ダブルトップのような形になる。
その際は、第4波の安値はなんでもない安値となり、a波で一気に抜かれる。
こういう動きは毎日しょっちゅう色んなチャートで発生している。
その際は、第4波の安値はなんでもない安値となり、a波で一気に抜かれる。
こういう動きは毎日しょっちゅう色んなチャートで発生している。
たかし
エリオット波動の各波の講義で習った、第5波の未達成ですね。
意識されていない安値は要注意まとめ
先輩
強いサポートになる安値と、弱いサポートになる安値について話してきた。
今回は押し安値を中心に話してきたが、それ以外も過去に何度も反発しているラインや、その他テクニカル指標が重なっているサポートにも十分注意をして考えるように。
今回は押し安値を中心に話してきたが、それ以外も過去に何度も反発しているラインや、その他テクニカル指標が重なっているサポートにも十分注意をして考えるように。
たかし
水平ラインの引き方の講義をしっかり復習しておきましょう!