テクニカル分析

ダウ理論の弱点~Y波動について

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先輩
今日は少し中級者向けの話になるかと思う。
ダウ理論はテクニカル分析のベースとなり、もっとも重要な知識であると話をしてきたが、そのダウ理論にもY波動という弱点がある。

たかし
エリオット波動の講義で習った安値が切り下がり、高値が切り上がっていく波動のことですね。

ダウ理論を利用した押し目買いの復習

先輩
まずは軽くおさらいをしておこう。
ダウ理論は押し安値を割らない限りは上昇トレンドが継続する
戻り高値を超えない限りは下降トレンドが継続する、という定義がある。
その定義を利用して、押し安値を割るまではホールドしておく、といった押し目買いの戦術がとれる。

たかし
赤丸で押し目買いしたとして、その後思ったように価格が上昇しなくても、押し安値ラインを割るまでは強気でいけるということでしたね。

先輩
そう、青丸のところでゴチャゴチャした動きになったとしても、押し安値ラインを割らないうちは上目線だから静観する、という戦術が取れるんだ。
押し安値ラインは実績のあるサポートラインなので、非常によく機能するケースが多い。
だからこそ、逆に押し安値ラインを割ってきたら損切りする必要が出てくるんだ。

たかし
トレンドの終了を意味してる、ということでしたね。

先輩
だがその理屈をぶち壊してくるのがY波動だ。
Y波動が発生すると押し安値を割り、そしてまたすぐに戻り高値を超える、という現象が連続で起こる

たかし
難しい動きですよね。

Y波動(ブロードニングフォーメーション)の特徴


先輩
まずY波動というのは実際のチャートで見るとこんな感じに発生する。
安値を切り下げ、高値を切り上げ、いずれ上下のどちらかに放れる。
このチャートでは上に放れたように見えるが、どこまでがブレなのか、どこをもってブレイクしたのか、という判断は難しい。

たかし
んーそのあたりも厄介ですねえ。

先輩
ラインを下に割ったから下にブレイク、かと思いきや長い下ヒゲになったり。逆もよくある。

たかし
Y波動はどういう場所で発生するものなんでしょうか?

Y波動の発生ポイント

先輩
Y波動はペナントやフラッグなどと同じように、保ち合い相場で発生することもあるし
またウェッジのように相場の転換点として、天井圏や底値圏で発生することもある。

たかし
ペナント、フラッグ、ウェッジはチャートパターンの講義で復習しましょう。
先輩
先ほども言ったが、保ち合い相場で発生するY波動は、ペナントやフラッグと同じ原理になる。
つまり、Y波動発生前の強い上昇波に対する調整と考える。

たかし
上に放れるだろうと思っていても、Y波動の中でエントリーするのは危険そうですね。

先輩
ペナントやフラッグのエントリーポイントも同じだが、Y波動もやはりしっかり抜けてからエントリーポイントを探る方が安全ではあるな。
先輩
天井圏や底値圏で発生するY波動は危険な動きになることが多い。
なにしろ押し安値、戻り高値を超えながら値が動くので、方向性がわからなくなるからだ。
今回話したかったのはこっちのタイプだな。

たかし
上か下か、どっちなんだよ!って叫びたくなりますよね。
どうしてY波動のような動きが起きるんでしょうか?

Y波動の中では何が起こっているか

先輩
Y波動のような動きがなぜ起こるのか、これは実際に相場を動かしている人間にしか正確にはわからない。
しかし1つ考えられる可能性としては、相場を動かしている人間がもっと大きい規模で相場を見ている、ということだ。

たかし
大きい規模?どういうことでしょう?
先輩
さっきのコロプラの日足チャートを例に取れば
我々がY波動だと思っていた部分は全然意識していなく、上のような波の規模で相場を見ているかもしれない、ということだ。
その場合は、Y波動の部分は単なる大きい波の中のブレ、となる。

たかし
なるほど、日足ではなく、週足レベルで相場を見ている大口がいるかもしれない、ということですね。

先輩
真相はわからないけどな、まあ結局大きく上に上げてきたんだからそうだろうとは思うけど。

Y波動とダウ理論

先輩
先ほどのように相場の転換点で現れるY波動には十分注意しなければならない。
ダウ理論を信奉している人ほどやられやすい動きになるからだ。

たかし
押し安値、戻り高値ではサポートされる、という意識が強すぎると危ないってことですね。
先輩
例えば、まず最初の青い円で押し目買いのエントリーをする。
緑の円で押し安値を割ったので損切りをする。
トレンドが下に変わったとみて今度は次の青い円で空売りエントリーをすると、また次の緑の円で狩られる
次こそは上だろうとまたさらに次の青い円で買いエントリーをすると、底抜けて大惨事になる。

たかし
これは…往復ビンタどころの話じゃないですね…w
このような動きの時はどう対処したらよいのでしょうか?

リバーサルパターンのY波動の対処

先輩
エリオット波動の講義でもY波動には触らない方がいい、と説明をしてきた。
まずY波動を見つけたらエントリーを避けるようにすればよい。
しかし、エントリーしてからY波動が発生した場合は、最初の損切りでもう再エントリーは避けるようにした方がいいだろう。
先輩
赤い円で押し目買いエントリーすることは問題ない。
利確せず、青い円で損切りになるのも仕方ない。
で、この後はもう一切エントリーはしないようにする。
この損切りの時点で、Y波動になるかもしれないなと予測がたてられるようになれるのが望ましい。

たかし
なるほど、かなり場数を踏んでいかないとその時点では予測できなさそうですね。

先輩
発生頻度も高い波動じゃないからな。
ただ、日ごろからY波動を意識してチャートを見ていけば、リアルタイムでもY波動の予兆を感じ取れるようになっていくだろう。
まあとりあえずは、損切り後の余計なエントリーを止めることだけできればそれでいいさ。

たかし
大きく逆行されるのだけは回避したいですからね。

ダウ理論の弱点~Y波動についてまとめ

先輩
今回はY波動の発生パターンとその対処について話してきた。
ダウ理論を軸に考えるとどうしても押し安値、戻り高値をもっとも意識することになる。
そんな時にY波動のような動きを知らないと、いいようにやられてしまう。
押し安値と戻り高値は強いラインだ。
しかしY波動だけではなく、押し安値や戻り高値は簡単に割られてしまうケースもあるんだということを忘れないようにな。

たかし
ポジポジ病の講義で学んだように、きっちり損切りして、リベンジトレードなどを行わないようにすることも重要になりますね!

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