テクニカル分析

エリオット波動~各波の特徴とチャートパターン

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先輩
エリオット波動について全てを学ぼうとすると、実に覚える事が多いと思うことだろう。
とても全てを覚える必要などはないと思うが、エリオット波動の基礎の講義で説明しきれていない、補足説明を今日はしていきたいと思う。

たかし
赤本を読んでいても、エリオット波動のページは複雑でなかなか理解しづらいとこですよね。

エリオット波動の各波の説明

先輩
エリオット波動は1~5波の5つの推進波と、a~cの3つの調整波で構成され、これが1つのサイクルとなるという考え方である、ということは何度も説明してきたとおりだ。
そして、各波の中ではさらに細かいエリオット波動が存在している。

たかし
はい、フラクタル構造でしたね。

先輩
そのフラクタル構造が、エリオット波動の説明をややこしいものにしている気がするので、今回はなるべくフラクタルの部分はわかりやすく、イラストをまじえて説明をしていきたいと思う。

たかし
細かい波の動きまで考えるとキリがないですからね

エリオット波動の第1波の特徴

先輩
エリオット波動の各波には特徴があり、それを知識として知っておくことで、実際の値動きを冷静に見ることができるようになるだろう。
なかでも第1波を認識しておくことが、非常に重要になってくるんだ。

たかし
エリオット波動の基礎講義では第3波を狙え、ということでしたが、第1波も重要なのですか?

先輩
そう、まさに第3波を狙うために、第1波を認識しておく必要があるんだ。
エリオット波動ってのは、つまるところ後付け理論なんだよな。
出来上がったチャートを見て、強引にこれが第3波で、これが第4波…と判断していく。

たかし
今現在の波動が第何波なのか、ということはリアルタイムで判断するのは難しいんですね。

先輩
うむ、だがそれではエリオット波動は使い物にならない。
そこで、第1波をしっかり認識する。
なぜなら、第1波はもっともわかりやすい波動だからなんだ。

たかし
第1波はどのような特徴があるのでしょうか?

先輩
下落がしばらく続いた後、底値圏で急な反発があった時、それは第1波となり得る。
もちろん弱い動きだったり強い動きだったり、いろんなケースがあるが、強い動きだった場合は必ずチェックしておきたい動きとなる。
先輩
シンバイオのチャートのように、長らく下落をしていたところで、ある日大きな上昇が起こる。
この時、上のチャートのように、戻り高値ラインを超えて第1波が形成されているパターンが最も期待が持てる形となる。

たかし
ダウ理論上では下落トレンドが終了したポイントとなりますね。

先輩
こういった明確な第1波を認識することによって、後に起こるかもしれない第3波の強い上昇をイメージする。
そして第2波の押しを積極的に狙っていく。
これがエリオット波動の第3波の狙い方となるんだ。

たかし
なるほど、急に上昇したものはしばらくチェックしておくべきですね。

エリオット波動の第2波の特徴

先輩
第3波の利益を取るには第2波でうまくエントリーをしなければならないのだが、これがなかなか難しい。
なぜなら、第3波が起こるかどうかは第2波の時点ではまだわからないし、最悪は第1波の起点をも下に割ってしまう可能性もあるからだ。

たかし
もし第1波の起点を割ってしまったらどう考えればいいのでしょうか?

先輩
それはもう損切りになるし、エリオット波動の波の判定が間違っていたと考えなければならない。

たかし
けっこうそういうケースもあるんですか?

先輩
あんまり無いんだけど、エリオット波動は後付け理論だから、そうなることも想定して使うことが大事だ。

で、第2波の特徴に移るが、第2波は第1波で上昇した分のほとんどを戻すことが多い、とされている。

たかし
シンバイオのチャートも、第1波の上昇分をほとんど戻しちゃっていますね。
先輩
第1波上昇分のほとんどを戻す時、このようにダブルボトムのチャートパターンを形成することも多い。
先輩
当然、このように逆三尊(逆ヘッドアンドショルダ―)を形成することもある。

たかし
そうか、チャートパターンは今まで単体で考えていましたが、エリオット波動のどこで現れるものなのか、という考え方も大事なんですね。
先輩
必ず第1波のほとんどを戻すわけでもなく、このようにフィボナッチリトレースメント50%戻しなどのラインで反発し、普通のN字を描くこともよくある。
こればっかりは各銘柄によって売り圧力も変わってくるだろうし、どこで止まるかは断言できないところだ。

たかし
2番底を形成することを想定しつつ、うまく押し目を拾いたいところですね。

エリオット波動の第3波の特徴

先輩
第3波は多くの場合は、最も長くて強い波動となり、出来高も最大となる、とされている。
そのため、この第3波こそ最も狙うべき波動ということになる。
しかし、第3波は価格が大きく動く波動であるため、第3波の中でも上下に激しく動くことがある。
ここで、ややこしい動きのフラクタル構造が登場することになる。

たかし
第3波の中に、細かい波がありますね。

先輩
第3波の中にさらに細かい5波が存在しているのがわかるだろう。
こういうのをエクステンション(拡張)といって、第3波には多く見られる現象だ。

たかし
エクステンションは第3波以外には起こらないのですか?

先輩
エクステンションは第5波に起きて第5波がもっとも強い波動になることもある。
また、稀ではあるが第1波にも起こり得る。
そして、エクステンションが起きる時は第1波、3波、5波のどれか1つにしか起こらないとされている。

たかし
第3波と第5波の2つがエクステンションするようなことはないわけですね。

エリオット波動の第4波の特徴

先輩
第4波は調整の波動となるわけだが、この時に多く見られるのがペナントフラッグの動きだ。

たかし
なるほど、ペナントやフラッグは強い値動きに対する調整ですから、第3波のあとに現れるのは納得できますね。
チャートパターン(後編)の講義でエントリーのやり方を復習しておきましょう!

先輩
それから、第4波の安値は第1波の高値より上で止まる、という原則があるので、これも覚えておくといいだろう。
ま、あくまでも原則ってだけで、実際は割ってるケースが多々見られるんだけどな。

エリオット波動の第5波の特徴

先輩
第4波で現れるペナントやフラッグの上抜けをエントリーし、第5波の動きを狙ったりするわけだが
この第5波もなかなか難しい動きとなることが多いんだ。
難しい動きってのはつまり、弱かったり強かったりするんだよな。

たかし
第3波が通常もっとも強いわけですから、第5波はあまり期待しない方がいいんですよね?

先輩
そうとも限らないぞ。第5波は第3波の天井を超えられない弱いパターンと
エクステンションをして強いパターンが存在する。

たかし
そうか、シンバイオのチャートの第5波は強いパターンなわけですね。
先輩
逆に第5波が第3波の高値を超えられない時、このようにダブルトップを形成することが多い。
このような動きはエリオットの未達成パターンと呼ばれている。

たかし
ダブルトップはよく見かけますが、エリオット波動を意識してよく見れば、弱い第5波の動きとなっていることも多いわけですね。
先輩
そして第5波の強いパターンは、このようにエクステンションをして、第3波の高値は超えていく。
しかし、ウェッジのチャートパターンなどが形成されやすく、急な下落も伴いやすいため、注意が必要だ。

たかし
あまり欲張ると含み益が無くなるような動きですね。
先輩
ちなみにこの第5波から調整波にかけての動きでヘッドアンドショルダ―が形成されやすいので、覚えておくといいだろう。

エリオット波動の調整波の特徴

先輩
最後に調整波のa,b,c波についても簡単に触れておこう。
この調整波も実は勉強すると、非常に複雑な動きが多い。
すべて紹介するのも覚えきれないだろうから、今回はよくある2つの形だけを紹介しておくことにする。

たかし
今回は覚えることが多いので、助かりますw
先輩
これはよくある逆N字型の調整波の形だな。
こういう調整波をジグザグと言うが、大抵の銘柄は一相場つくれば、このような動きでどんどん下がっていくものだろう。

たかし
ヘッドアンドショルダ―の形となり、空売りエントリーの狙いやすいポイントにもなりますね。
先輩
もう1つの調整波の種類としては、このようにa波の底値とc波の底値が横並びになるような形がある。
このような調整波をフラットと言って、このあとの展開は注目すべき形と言えるだろう。

たかし
このあとさらに第1波が始まれば面白い動きになりますもんね。

先輩
そういうことだ。
フラット型には色んな形が存在するが、c波の底値がa波の底値を切り上げるような動きになった時は、特に強気の形と言えるので、よくチェックしておくといいだろう。

エリオット波動~各波の特徴まとめ

先輩
エリオット波動はテクニカル分析の中でも難解な分野だとは思う。
だが、自分のエリオット波動のイメージと、相場が完全にマッチした時などは面白いように思った通りにチャートが動いたりするものだ。
そこに価値を感じたいのであれば、ぜひ深く学んでみることをおすすめする。

たかし
1度では覚えきれないので、何度も復習して覚えていきたいと思います。

先輩
今回説明してきたことよりも、もっとエリオット波動について学習したいのであれば、ぜひ赤本を読んでみてほしいと思う。

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