テクニカル分析

株価チャートにおけるフィボナッチの有用性

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先輩
今日はインジケーターの講義で説明したフィボナッチについて、もう少し詳しく話をしていきたいと思う。

たかし
価格の押し目や伸びをはかるテクニカルとして知られていますが、相場の中では具体的にどのようにして使っていけばいいんでしょうか?

フィボナッチ数列と黄金比

先輩
まずは基本的なところからおさらいだ。
フィボナッチ数列は1.2.3.5.8.13.21.34.55.89.144...
と続く数列のことだ。

たかし
前の数字を足していくと次の数字になり
次の数字で割ると大体0.618の答えになる
次の次の数字で割ると大体0.382の答えになる、でしたね?

先輩
そう、そしてこの1対0.618や1対1.618といったフィボナッチ数列から割り出される比率は自然界にも多く存在し、黄金比と呼ばれている。

たかし
この黄金比が株価チャートの中でもよく当てはまることがあるということでしたね。

先輩
0%、23.8%、38.2%、50%、61.8%、76.4%などの比率で株価が止まりやすいということになる。

たかし
押し目買いをする時にはそれらの数字を意識すればいいいんですね。

フィボナッチリトレースメントで株価の下げ止まりをはかる

先輩
フィボナッチにはいくつか種類があるが、フィボナッチというと基本的には押しをはかるフィボナッチリトレースメントが広く知られている。

たかし
押し目買いをする時に、前回の上昇波に対してどのくらいの押しがあるか見ておくわけですね。

先輩
あらかじめ水平ラインをこのようにして引いておいてもいいし、まあそういったツールもあるだろう。

たかし
23.8%や76.4%も引いておいた方がいいんでしょうか?

先輩
引くのはかまわないが、基本的にはフィボナッチリトレースメントは38.2%、50%、61.8%の3つだけを強く意識しておけばいいだろう。
というのも、23.8%の押しというのはあまりにも浅い押しで、買っていくのは難しい。
また、76.4%の押しというのはあまりにも深い押しで、その後の反発が見込めない可能性も高いと考えるといい。
また23.8%と76.4%の押しは他の数値に比べてあまり意識されていない、ということもある。

たかし
23.8%の押しは強すぎて買いにくい
76.4%の押しは弱すぎて買いにくい、ということですか。

先輩
押し目買いの順張りってのは、緩やかな上昇ほどよい調整のチャートが成功しやすいんだ。
45度ぐらいの角度できれいに上がっていくような形かな。
深すぎる押しや浅すぎる押しはスルーし、狙いやすいものだけ狙うといいぞ。

たかし
なるほど、38.2%、50%、61.8%の3つの押しであれば、押し目買いとして狙っていけるということですね?

それぞれのフィボナッチリトレースメントの特徴

先輩
そうだな、だがそれぞれの反発ポイントで意味が少し変わってくる。
先輩
まず38.2%で下げ止まった場合は、その後の上昇の勢いが強いことが多い。

たかし
ふむふむ、押しが弱いということはそれだけ強い、ということなんですね。
先輩
逆に61.8%で下げ止まった場合は、その後はレンジ入りしたりなど上昇の勢いが弱まることが多い。

たかし
押しが強い=弱い、ということですね。

先輩
50%はちょうどその中間になる。
だが、フィボナッチリトレースメントにおいて50%という数字はもっとも機能しやすい数字になると言える。

たかし
50%がなぜ一番機能するんでしょうか?

フィボナッチリトレースメントは50%押しが基本

先輩
フィボナッチを知らない人、あまり意識していない人でも半値押しというラインは押しの判断として使っているんだ。
つまり、50%という節目ラインは多くの人に意識されているので、機能しやすくなる。

たかし
なるほど、38.2%や61.8%はフィボナッチを使う人しか意識しませんからね。

先輩
フィボナッチを使わない人でも三分の一押しとか、三分の二押し、などのラインを意識するが、やはりそれだと多少の認識のズレが生じるからな。
その点50%はほぼ誰もが意識するであろう、ズレのないラインとなる。

たかし
わかりました。
ところで押しをはかる時、やはりこのフィボナッチリトレースメント単体で判断しちゃダメなんですよね?

フィボナッチリトレースメントと他のテクニカル指標

先輩
そうだな、いつも言っていることだが、テクニカル分析はあらゆる要素が重複したものほど強い。
勝ちトレードを積み重ねるには複数の根拠のあるエントリーを心掛けることが重要となり、フィボナッチリトレースメントはその根拠の1つの要素にすぎない
先輩
これはネオスの5分足チャートだ。
まず1184円からV字型に反発し、戻り高値を超えたことによってトレンドが転換する。
1331円まで上昇した価格が調整に入り出す。
この時にしっかりとフィボナッチリトレースメントの3つのラインを意識しておくことが重要になる。

たかし
50%の押しが1258円ですか。1260円まで押しましたから、かなりドンピシャな結果になりましたね。

先輩
フィボナッチリトレースメントは割とドンピシャに止まることもあるから必ず意識しておいた方がいい指標と言えるだろう。
それより、この50%押しのラインはテクニカル的にかなり期待できる要素がいくつも詰まっているのがわかるか?

たかし
はい、フィボナッチリトレースメントの50%と、そのラインが過去に何回も反発していること、これは強いラインと言えますよね。

先輩
いやいや、もっとよく見てみろ。
ちょうど25MAのポイントでサポートが期待できるし、ダウ理論的にはトレンドが転換した直後の押しというのも期待できる。
エリオット波動的にはこの後の第3波に期待できるところでもあるし、こういうのは逃してはいけないところだな。
デイトレではある程度決め打ちしなきゃ間に合わないこともあるので、日ごろからしっかりこういうポイントを見つける練習が必要になるんだ。

たかし
そうですね、テクニカル分析の基礎をしっかり復習してこういう見方が瞬時にできるようになりたいですね。

ダウ理論の復習をする
水平ラインの復習をする
エリオット波動の復習をする
移動平均線の復習をする

フィボナッチエクスパンションで株価の波をはかる

先輩
フィボナッチエクスパンションはあまり知られていない印象も強いが、けっこう使えるのでフィボナッチリトレースメントとあわせて覚えておくといいだろう。
フィボナッチリトレースメントは価格の押しをはかるものだったが、フィボナッチエクスパンションは価格の伸びをはかるものだ。

たかし
ということは利確の目安なんかに使うものなんですね。

先輩
そうだな、フィボナッチエクスパンションはフィボナッチリトレースメントと違って61.8%と161.8%の2つだけ覚えておけばいい。

たかし
38.2%とかは使わないんですか?

先輩
まあ使わないこともないんだが、一般的には61.8%と161.8%が使われるみたいだな。
しかし利確の講義でも話したが、価格の伸びは運によるところが大きいので、そこまで気にしない方がいいとは思う。

たかし
そうでしたね。利確のルールは人それぞれであっていい。フィボナッチエクスパンションはあくまでも目安ということですね。
先輩
まず、これが基本。
最初の1波目と同じ分だけ価格が伸びる。
さっき61・8%と161・8%だけ覚えればいいと言ったが、前回と同じだけ伸びるだろう、という認識は必ず持っていてほしい。
まあ100%という言い方をしてもいいが、フィボナッチリトレースメントの基本が50%なら、フィボナッチエクスパンションの基本は100%となる。

たかし
これはN波動の基本形ですね。

先輩
これが161.8%のパターンとなる。
つまり最初の1波目の上昇幅の1.618倍伸びるという考え方だ。
エリオット波動の第3波はこの形がよく見られる。

たかし
これもE波動と言うことができますね。
先輩
そして、第1波目の上昇幅の61・8%しか価格が伸びないとこのような形になる。
どこまで押したかにもよるが、多くはこのようにダブルトップのような形になり、レンジ入りするようなケースが多い。

たかし
たしかにこの形はよくありますよね。前回高値のラインが重たいということなんでしょうね。

株価チャートにおけるフィボナッチの有用性まとめ

先輩
今回はフィボナッチリトレースメントとフィボナッチエクスパンションの2つについて詳しく話をしてきた。
フィボナッチはいつでも機能するものではない指標ではあるが、その反面ピタリとハマることもある指標だ。
ネオスのチャートで解説したように、ぜひ複数の節目と絡めて使えるようになってほしいと思う。

たかし
妄信せず、それでも常にラインを引いておく習慣をつけておきたいですね。

雑談コーナー

先輩
最近あまり聞かなくなったけど、半値八掛け二割引って相場の格言があってだな…

たかし
あーなんか聞いたことありますね!
どういう意味でしたっけ?

先輩
暴落した株価がどこで下げ止まるかって話なんだが、天井から半値、つまり半額にし、さらに8割にし、さらに2割引くところが底だっていう意味さ。

たかし
んー天井が100円だとすると
100÷2×0.8×0.8で32円ですか!

先輩
そうそう、元々は大阪の商人がつくった言葉で
半額にしても売れなかったら八掛けにし、それでも売れないから二割引したと言う。
つまり、50%と40%と32%を意識したわけだな。
なんかフィボナッチに通ずる部分があるよな。

たかし
たしかに…しかし株価が32%になってしまう暴落なんて考えただけでもおそろしいですね…

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