テクニカル分析

テクニカル分析の基礎⑤ インジケーターの使い方

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たかし
んーボリンジャーバンドを追加したらなんだかチャートが見づらくなっちゃったなあ…やっぱり消した方がいいかなあ。

先輩
見づらいんならそんなものは切っちまえ。ローソク足だけで勝ち続けてるトレーダーなんてたくさんいるんだからな。

たかし
最初は何もチャートに表示させない方がいいんでしょうか?

先輩
では、今回はよく使われてそうな様々なインジケーターについて話していこう。
ほとんど役に立つものではないと個人的には思ってるがな。
さっきも言った通り、人によってはインジケーターなんか表示させないでローソク足だけ見ている方が成績がいい、なんてこともあるからな。

たかし
あくまでも参考程度のもの、というわけですね。

先輩
そういうことだ。
インジケーターのみを売買基準にしたりとか
自分の都合のいい解釈だけをしたりとか
インジケーターがもっとも重要などと勘違いしたりとか
そういう考え方をしてしまう人は、バッサリ非表示にしてしまうのを一度おススメする。

たかし
あとで試しに全部切ってトレードをしてみよう!

先輩
それから、各インジケーターが一体何を表しているものなのか
これをしっかりと理解して使うように。

たかし
そう言われてみれば、ちゃんと説明できないかもでしれません。

先輩
いまいち理解していないまま、なんとなく表示させている人も多いのだが、自分が一体このインジケーターを使って何を見出したいのか、これをしっかり認識していなければならないんだ。
そのためには、各インジケーターの計算方法も1度はしっかり覚えてみるといいだろう。

たかし
あっ、計算はちょっと自信がないです…

先輩
まあ完璧に覚える必要はないさ。
ただ、どういう風に計算された数値なのか知ることで、そのインジケーターの本質を理解することができるかと思うぞ。
では各インジケーターの紹介を簡単に紹介していきたいと思う。

ボリンジャーバンド

先輩
まずはボリンジャーバンドだ。
受験でおなじみの偏差値の概念を取り入れたものだな。
+-2σに収まる確率が約95.4%にもなる、という謳い文句で人気のインジケーターだ。

たかし
95.4%って、これまたすごい確率ですね。

先輩
95.4%の確率で価格が押し返されるから、逆張りを仕掛けていきましょう
なんて平気で説明している教材が多々あるが、これやったら死ぬからな!

たかし
ええ!?そうなんですか!?

先輩
残りの4.6%で逆張りしてしまった場合、どんな地獄が待っているのか、ぜひ自分の目で検証してみろ!

たかし
そうか、4.6%というのはめちゃくちゃ強い値動きの時か。それはたしかにハイリスクになりますよね…

先輩
トレンドに逆らわない
まあいつも言ってることではあるが、ボリンジャーバンドなど関係なくトレードにおいて絶対やってはいけない事の1つだ。

先輩
バンドがスクイーズした状態から、エクスパンションが始まれば、順張りを仕掛けていきましょう
この説明もよくいろいろな教材で目にするが、これはまあ正しい。

たかし
スクイーズ?エクスパンション?

先輩
スクイーズというのは、値動きが小さくなっている状態のことを言う。
エクスパンションとは値動きが大きくなった状態のことだ。
つまり、価格に動きが出たらその方向につけ
と、ごくごく当たり前のことを言っているだけにすぎないんだ。

たかし
保ち合い放れにつけってやつですね。

先輩
ボラティリティなんていうのは、小さい時と大きい時を交互に繰り返すものだ。
値動きが出てきたらしっかりチェックしていく
これは基本中の基本で、なにもボリンジャーバンドをわざわざ使って注目することではないんだ。
ローソク足だけ見ていれば十分なのさ。

たかし
ということは、ボリンジャーバンドはほとんど使い道がないってことですか?

先輩
いや、ここまではボロクソに説明してきたボリンジャーバンドだが、それなりに使える場面も当然あるとは思っているぞ。

先輩
レンジ相場では、+-2σで逆張りする方法はたしかによく勝てるんだ。
ただし、レンジブレイクしたらさっさと逃げなきゃいけないけどな。
それから、水平ラインの話でも説明したが、節目となるラインでボリンジャーバンドの+-2σが絡んでくるようだと、その節目の信頼度が上がる、と考えている。

たかし
そうでしたね!ボリンジャーバンドは節目になり得るんだ。

MACD

先輩
次はMACDだ。
参考程度だが、オレは常に表示させているインジケーターだな。

たかし
マックディーですね。最初は読み方に違和感ありましたね。

先輩
移動平均線と同じく、やはりパっと見てきれいにトレンドを表しているのが特徴だ。
ピラミッド型のヒストグラムは特に、相場の山と谷をきれいに表現できている。

たかし
MACDなら、チャートに直接表示させるわけじゃないから、あまり邪魔にならないでしょうね。

先輩
ではMACDについて軽く説明していくぞ。
計算式などは自分でネットでもなんでも参照してみてくれ。
ものすごく簡単に説明すると、MACDは2本の移動平均線の数値の差だ。
で、シグナルってのはMACDをさらに平均化したもので、このMACDとシグナルの2本の推移をグラフ化して見るものなんだ。
で、移動平均線と同じく、2線がゴールデンクロスしたら買いのサイン、デッドクロスしたら売りのサイン、と言われている。

たかし
そういえばMACDのMAは移動平均線のMAでしたね!


先輩
日経平均の日足チャートだ。
ちょっと見づらいかもしれないが、黄色の円で囲ったところがゴールデンクロス、水色の円で囲ったところがデッドクロスとなっている。

たかし
クロスでエントリーするのはタイミングが遅い場合もありそうですが、割と勝ててる感じはしますよね。

先輩
移動平均線の講義で話したのと同じだが、MACDもトレンド相場には強く、レンジ相場には弱い。
そして、MACDのクロスにはダマしが割と起こりやすいことも注意したいところだな。
トレンドに逆行する形のエントリーは、たとえクロスしてもリターンがさほど期待できないことなどをしっかりと検証し、理解したうえで使っていくといいかと思う。

たかし
トレンドに沿った上でうまく使っていきたいですね。

ストキャスティクス

先輩
次はストキャスティクスだ。

たかし
すごく言いづらい…

先輩
これもオレは常に表示させるようにしている。
ストキャスティクスは、一定期間の高値と安値から見て、現在の価格がどのあたりの水準なのかを見るものだ。
100に近づけば買われすぎ、0に近づけば売られすぎ、と言われている。
そして、この買われすぎな水準から価格が下がってきたら売りサイン
売られすぎな水準から価格が上がってきたら買いサインとされているんだ。

たかし
似たようなインジケーターで、RSIがありますね。

先輩
RSIの方は値上がり幅と値下がり幅から、現在の価格が買われすぎか売られすぎかを見る指標だ。
こういった相場の強弱をはかるインジケーターの事を、オシレーターという。
今回はストキャスティクスの話だが、RSIも同じように考えてくれてかまわない。

たかし
買われすぎれば売りが入りやすいし、売られすぎれば買いが入りやすいわけですね?

先輩
基本的にはな。
しかし、行き過ぎた水準からさらにガンガン行く、ということが相場ではしばしば起こるんだ。
つまり強いトレンドだな。
ストキャスティクスもRSIも、オシレーターはこの強いトレンドにめっぽう弱いという特徴がある。


先輩
これは日経平均の週足チャートだ。
水色で囲ったところは2か月間上がりまくった期間だ。
こんなの買ってれば楽勝じゃん!
と思うようなチャートだが、実際は難しいものだ。

たかし
上がりすぎるとそろそろさすがに下がるだろ、
と思うのですが、実際はこんな風に上がり続けるんですよねえ…

先輩
この間のストキャスティクスに注目してみてくれ。

たかし
ほとんど90以上で上に貼りついちゃっていますね。

先輩
たいていは90もいけばすぐ押し戻されてしまうのだがな。
だからといって、盲目的にストキャスティクスやRSIだけを見て逆張りを仕掛けると、見事に死ねることになるだろう。

たかし
これもトレンドに沿う事が大事…と

フィボナッチ

先輩
次はフィボナッチだ。
フィボナッチはチャート上に表示させるインジケーターではないんだが、ここで少し紹介しておこう。
最初にインジケーターはあまり使えないものだと言ったが、フィボナッチに関しては絶対に使うべきものだと考えている。
フィボナッチはいわゆる黄金比のことだな。

たかし
フィボナッチって61.8%とか38.2%で反発しやすいってやつでしたよね。あれってどういう由来の数値なんですか?

先輩
オレは数列とか規則性とか大得意でな、小・中学生の時はその分野だけすごい成績が良かったんだよ。
だからこのフィボナッチを初めて知った時、けっこう感動を覚えたものだ。

たかし
僕は全然ダメだったので、うらやましいです。

先輩
まあ大して難しい話じゃないぞ。
8 13 21 34 55 89…これがフィボナッチ数列だ。
・1つ前の数字を足すと次の数字になる
・次の数字で割ると大体61.8%になる
・もう1つ次の数字で割ると大体38.2%になる

たかし
おお!ほんとですね!

先輩
で、この61.8%とか38.2%、あと50.0%ってバランスが、自然界のあらゆるもので多く見られるというのだ。
ピラミッドやモナ・リザ、数々の歴史的建造物や美術品で発見されてるんだよ。

たかし
へー、不思議な数値なんですね。

先輩
この数値ってのは、人間が本能的に美しいと思うバランス
つまり黄金比率だと言われているんだ。
そしてその黄金比が、トレードのチャートにおいても適用される
というのがフィボナッチだ。

たかし
んーなにやら壮大な話になってきましたね。

先輩
まあ話だけ聞くとうさんくさいけどな、たまにピタりと当てはまる時があるからまじめに怖いんだぜ。
そうだ、フィボナッチを使ってうまく利益を出すことができたオレの実例を紹介してやろう。

たかし
おお!お願いします!


先輩
また日経平均の週足チャートだ。
先ほど説明しためちゃくちゃ強い期間のあと、もみ合いが少し続いて、さらに上へ行き天井をつけているのがわかるな?
そして、その後かなり大きな大陰線が発生している。

たかし
あー、この時ものすごい値動きが起こってましたよね。1日に日経平均が1000円以上値下がりするという歴史的な日もあった週ですね。

先輩
そうだ。まあ掲示板なんかも悲鳴が飛び交っていたな。
実はこの時オレはひっそりと売りを仕掛け、ぼろ儲けしていたんだ。

たかし
ええ!?なぜ売りを仕掛けることができたのですか?

先輩
それは水色で囲った部分でサインが発生していたからなんだ。

たかし
あ、MACDとストキャスティクスですね!

先輩
まず、ローソク足は上髭陰線を2週連続でつけ、MACDはデッドクロス寸前のところ、ストキャスティクスは90から下向きに向きだしたところ
まあトレンドに反した逆張りだけど、ここは行ってみても面白いかもな
という程度で入ったら、まさかの利益となったわけだ。

たかし
インジケーターがうまくハマったパターンだったんですね。

先輩
話の本題はここからだ。
そのあと、どこで下げ止まるかもズバり当てることに成功したんだ。

たかし
おお!まさか?

先輩
そう、フィボナッチの出番だ
オレンジの水平ラインを見てみろ。
19239円から24129円までずーっと上げ続けたな?上昇幅4890円だ。
この天井からどこまで下げるか、これをフィボナッチの61.8%を使ってあらかじめ算出していたんだ。

たかし
えーと、4890×0.618だから、3022円ですね。

先輩
そう、つまり4890円の上昇幅に対し、3022円の押しが入るだろう、と予想していたわけだ。

たかし
24129-3022だから、21107円を目標にしていたわけですね。

先輩
結果21078円まで押し、反発が始まったんだ。

たかし
すごい…!

先輩
これは少しできすぎなんだけどな、でもまさにオレはこういう局面でフィボナッチは活きるんじゃないかなーと思ってるんだ。
下げ止まるような節目、目標物もなく、人々が感情的になっている局面だ。

たかし
なるほど、黄金比は人間が本能的に心地よく感じる比率。人間の本能がよく出る局面でこそフィボナッチが機能しやすい、と。

先輩
さて、武勇伝はこのぐらいにして、講義に戻ろう。
61.8%や38.2%、50% 価格がピタりと止まる時もあるし、全然意識されていない時ももちろんある。
どういう時に使えそうか、またまったく使えないものと判断するのか
ぜひ自分自身で検証を重ね、答えを見つけてみてほしい。
詳しいフィボナッチの講義はまた別の機会でしたいと思う。

たかし
わかりました、フィボナッチがどれくらい機能しているのか、しっかり検証してみたいと思います!

テクニカル分析の基礎 インジケーターの使い方まとめ

先輩
今回は主要なインジケーターについて説明をしてきた。
どのインジケーターも単体で使うべきではないし、使ってはいけない場面というのもあるかと思う。
しかしながら、その時のトレンド、相場環境、節目、集団心理に加えて、インジケーターも同じ方向にサインを出していれば、頼りになる指標であると言える。

たかし
しっかりと各インジケーターの本質を学び、数々のチャートで検証をしてみよう!

テクニカル分析の基礎⑥ チャートパターン(前編) を読む

雑談コーナー

先輩
ちょっと前の話だけど、とあるセミナーの動画見てたらフィボナッチの黄金比の話をしててさ。

たかし
先輩もセミナーとか見るんですか?

先輩
たまにな。勉強するというよりかは、どうやってプレゼンしてるか、とか話し方とか、そっちの方を注目しちゃうんだけどさ。
で、黄金比ってこんな感じのやつなんだけど。

たかし
はい、さっき習ったフィボナッチ数列ですね。

先輩
で、これに当てはまるような建造物とかを例にあげて説明するんだけどさ、オチがこれなんだよ。

たかし
たしかに当てはまってますね…まさか本当に黄金比によって当選したのでは…

先輩
それはわかんないけどな。まあそういういわゆる掴みって大事だなと思ったぜ。
いつか今よりももっと大成したら、1回ぐらいはセミナーをやってみたいもんだ。

たかし
おお!その時は僕が助手としてお手伝いしますよ!

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