テクニカル分析

テクニカル分析の基礎② 水平ラインの引き方

更新日:

先輩
どうだ?ダウ理論についてはしっかり復習したか?

たかし
はい、おかげさまでかなりトレンド判定がスムーズにできるようになってきました!

先輩
よし!じゃあ今日はテクニカル第2弾、ダウ理論の次に大事なラインについて教えてやるぜ。

たかし
テクニカルの話となると俄然やる気が出てきますよ!

先輩
さて、では今日はチャートを見る時に絶対に注目しなければならないラインについて講義する。
前回の講義テクニカル分析の基礎① ダウ理論 に続いて、重要な話となるので、最後までしっかり聞くように。

たかし
はい、一言一句聞き逃さないようにしますよ!

テクニカル分析の目的

先輩
そもそもテクニカル分析とは何のためにするものだろうか?

たかし
んー未来の値動きを予測するため?とか
売買サインを決めるため?

先輩
ふむ、色々な意見があるとは思うが、オレは集団心理を知るためと考えているんだ。

たかし
そうか、以前も言っていましたよね。

先輩
集団心理を知るためには、多くの人が意識しているポイントを知っておく必要がある。
価格は相場参加者全員の総意によって決まっていくんだ。
多くの人が
「ここで反発するだろう」とか
「ここを抜けたらヤバいな」とか考えているポイントを知っておくこと
これがテクニカル分析の基礎だ。

たかし
そういえばダウ理論の押し安値、戻り高値もそうでした。

先輩
そういうことだ。こういった多くの人が意識しているポイントは、節目と呼ばれている。

節目の種類

たかし
押し安値や戻り高値は習いましたが、他にはどんな場所が節目となるのでしょうか?

先輩
答えは、その時の相場環境によって変わるということになる。
それじゃわからん!って感じだと思うので、まずは節目の種類をざっと紹介するぞ。
・押し安値、戻り高値
・前回安値、前回高値
・レンジの上下限
・過去に何回も反発している水平ライン
・桁替え(株)キリ番(FX)
・移動平均線
・窓埋めライン
・ボリンジャーバンドの+-2または3σ
・フィボナッチリトレースメント
環境によって他にもいろいろ考えられるが、まあ主だってはこんなところかな。
ボリンジャーバンドやフィボナッチについては、少し特殊な例になるから、また別の機会に話したいと思う。
テクニカル分析の基礎⑤ インジケーターを読む
フィボナッチの有用性を読む

たかし
けっこう多い!これは覚えるのが大変そうだ

先輩
これらの中から、今現在もっとも意識されているポイントをしっかり探しておき、水平ラインをチャートに引くようにするんだ。

たかし
今現在もっとも意識されているポイントというのは、どう判定すればいいのでしょうか?

先輩
まあ簡単に言えば、今の価格から1番近い節目を上の中から探せばOKだ。

たかし
あ、そうか。そう考えるとわかりやすいかもしれません。

先輩
重要な点として、これらの節目は重複すればするほど、強力なラインとなるんだ。
また、過去に反発している回数が多ければ多いほど、強力なラインとなる。
そして、この水平ラインは、強力であればあるほど、未来でも意識されることになる。

たかし
なるほど、この水平ラインって、ドンピシャに反応するものなんですか?

先輩
いや、ドンピシャに反応するケースももちろんあるがな、ラインはざっくりと考える方がいいだろう。
よくピンポイントでラインを考えちゃう人は多いんだが、、多少の上下の幅を持たせてざっくりと考えておいた方がいいかと思うぞ。

たかし
わかりました!ざっくりですね。

節目で反応を見る

たかし
節目の位置を理解して、ラインを引くことができたら、次は何をすればいいんでしょうか?

先輩
簡単な話さ。
節目まで価格が来たら、どんな反応をするのか見ればいい。

たかし
反応を?

先輩
節目できっちり反発する
節目に到達する前に反発する
節目を少し割ってから反発する
節目を1発で割り、さらに値を伸ばしていく
色々な反応があるだろ?
節目で反発するようなら逆張りを狙っていけばいい。
節目を割っていくようなら、押し目買いや戻り売りの順張りを狙っていけばいいのさ。
この辺りの具体的なエントリーの仕方は、またエントリーの講義で話したいと思う。
エントリーの種類とタイミングを読む

たかし
節目でのプライスアクションを見て、その方向にエントリーをしていけばいいんですね!

先輩
節目でトレードをしろ
とよく色々な教材で言われているが、正確にはこのようにして、節目で何が起きたか見極めてから、エントリーをすることを意味しているんだ。
節目を割るか割らないのか、この事実はその後の相場の方向を決める大きな手掛かりとなるわけだ。

たかし
そう聞くと、すごく勝てそうなやり方に聞こえますね。

先輩
実際にこれは理のあるエントリーになるぞ。
勝ち組は常にこういったように、ある程度の方向性が出たと判断した時にエントリーをするんだ。
後出しジャンケンとも表現されることもあるな。
逆に負ける人は、上がるか下がるかわからないようなところでエントリーをし、節目まで価格がきて、耐えきれなくなって損切りをする
といったようなダメトレードを繰り返すものだ。

たかし
うっ、まさに自分の事だ…

先輩
勝ち組は常に後出しジャンケンに徹し、なおかつそれでも負けた時のシナリオも想定しているんだ。
節目を重視する習慣をつける、ということはこの勝ち組の思考に近づく良い練習になる。

たかし
んーやっぱり勝ち組の人達はすごい!

先輩
チャートを見る時に、節目で何が起こったのか
これをいつも見ているだけで、チャートを読み解くスキルはどんどん上がっていくぞ。
節目で起こる全ての事をくまなく見るんだ。
節目で何回反発したのか?
反発したあとどこまで価格が伸びたか?
1発で抜けた時はどんな時か?
1発で抜けたあとの値動きはどうだったか?
その時の相場環境は?雰囲気は?

たかし
どんどんめっちゃ大事な事を言ってる…!メモが追い付かない!!

先輩
あー、ぶっちゃけかなり大事な話をしたぞ今
トレードの核心にだいぶせまった話だ。高額のセミナーとかで聞くような話だと思うぞ?
まあ、大事な話となるかどうかは、結局はその人次第なんだがな。

たかし
大丈夫です!しっかりメモりました!!

先輩
こいつ、高額と聞いて目の色変えやがったな!

ユーロ円で見る押し安値ラインとブレイクアウトの動き

先輩
それでは、実際のチャートでこいつは効いてるぜ!ってラインをいくつか紹介していきたいと思う。
下のユーロ円の日足チャートを見てみてくれ。


先輩
水色の水平ラインが節目となるラインだ。

たかし
これは直近の最高値をつくった押し安値ですね。

先輩
その通りだ。8月6日にこのラインに初めて接触し、陽線を2本作ったのがわかるな?
押し安値がしっかりと意識され、反発したという結果になったわけだな。

たかし
そうですね、でもその割にはたいして価格は伸びていませんね。

先輩
大体95pipsぐらいの反発かな。
もちろん、1泊2日でサクッと50pipsぐらいとれればかなり十分な利益ではあるけどな。
あまり伸びなかった=強い売り方がいた となったようだ。

たかし
押し安値での反発が終わったあとは、すぐに勢いをつけて大きく押し安値を割っていますね。

先輩
これがブレイクアウトの動きだ。
節目を勢いよく割り、さらには次の日も大陰線を形成している。
ブレイクアウトの飛びつきエントリーをすればかなりの利益を出せている局面だな。言うほど簡単ではないが。
このように、節目を割る時は大きなエネルギーが必要になるので、こういった激しい値動きになることが多いんだ。

たかし
短期間に200pips以上も下がってる…節目を意識できていないとすごいリスクの高いところだなあ。

ネオスで見るサポートラインとレジスタンスラインの重複

先輩
次はネオスという銘柄だ。


先輩
この銘柄は、短期的に2倍近く急騰し、その後もみ合ってレンジを作っているところだな。

たかし
けっこうボラティリティの高いレンジですよね。上下の幅が100円以上もあるし…でも下限のライン付近では何度も反発しているのがわかります。

先輩
そう、下限のラインはおおよそ水平に機能している。
上限のラインは今回引いていないが、水平ラインではなく、やや右下がりの形になっていきそうだな。徐々に上値を切り下げている形だ。
また、この下限のラインは、このレンジに突入する前の高値のラインでもあるのがわかるな。
このようにして、水平ラインは、前回はレジスタンスラインだったけど、超えたらサポートラインに変わる、という性質があるんだ。

たかし
なるほど、でもこういうレンジって、いつかは上下どちらかのラインを突破して、さっきみたいな大きな値動きになりやすいから、なかなか怖くて入りにくいですよね。

先輩
ポイントとしては、誰もがレンジだとわかるような形になる前に、レンジと気づいて入ってみることだな。

たかし
そうか、たしかにレンジでエントリーする時はいつもレンジが完全に出来上がってからエントリーしてたかも。

リミックスでみる窓埋めラインと桁替えライン

先輩
次は、仮想通貨関連としてかなりの大相場を演じたリミックスポイントだ。

たかし
仮想通貨関連は今後もまだまだ注目ですね!


先輩
今回は2本のラインを引いてみたぞ。それぞれが何の節目になっているかわかるかな?

たかし
ストップ高つけてずいぶん値が上に飛んだんですねー、上のラインは値が飛ぶ前のラインでしょうか?

先輩
そうだな。このように大きく値が飛んだ時、その空白の部分はと呼ばれている。
窓は埋められるという相場の傾向があり、窓埋めのラインは非常に強い節目として意識されるんだ。
窓埋めについてはまた別の機会に詳しい講義を行おう。窓発生時の手法について

たかし
これが窓埋めラインか、なるほど。下の太目のラインは押し安値のラインですね!

先輩
そうだ、だがよく見てみろ。もう1つあるぞ。

たかし
んーなんだろう?

先輩
価格に注目してみろ。
このラインは非常に強く意識される1000円のライン、つまり桁替えのラインなんだ。

たかし
あ、ほんとだ!全然見えてませんでした。

先輩
では、ラインに対して価格がどう反応したか、見てみろ。
まず、窓埋めラインではきっちり2回反発しているのがわかるな。
「窓が埋まったら買ってやろう」という勢力がいたことがわかるわけだ。

たかし
2回とも下ヒゲになってますね。

先輩
さて、注目すべきは下の太めのラインだ。
このラインは押し安値と桁替えラインと2つの要素が重なっている。

たかし
節目が重複すればそれだけ強力なラインになるんでしたよね!

先輩
なおかつ、この押し安値は【非常に強い値動きになった起点のライン】となり、通常の押し安値より断然強いラインとなるんだ。
つまり、このラインの効きが相当期待できると予想できるわけだ。
オレがいつも狙っているのはまさにこういうポイントさ。

たかし
この後このラインできっちり反発して、1400円まで数日で駆け上がっていってますね。1.4倍ですか…

先輩
まあ、こういうチャートはしっかり日ごろチャート分析をしている人へのご祝儀みたいなもんだ。

たかし
しっかり狙って取れるようにならなきゃ!

アークンで見る窓埋めラインと移動平均線

先輩
最後に、セキュリティ関連のアークンだ。
たかし
情報漏洩とか、ハッキングとか、そういうニュースがあるたびにけっこう物色されますよね。


先輩
この銘柄も短期的に急騰し、その後の調整をしっかり見て狙っていくべきものだ。
引いた水平ラインはさっきと同じ窓埋めラインだ。
窓を埋めて今回もきっちり反発している。
ピンポイントで買えていれば、その後の上昇で20%ほど取ることも可能だったところだな。
さて、この水平ラインも窓埋め以外にもう1つの要素を含んでいる。
なんだかわかるかな?

たかし
んー今回は桁替えじゃないし、押し安値でもないし、なんでしょう??

先輩
移動平均の25日平均だ。赤いラインだな。

たかし
ほんとだ!反発しているところがちょうど25日平均のすぐ近くですね!

先輩
株における25MAというのは、スイングトレーダーがよく注目している指標になるので、こういう節目と合わさると、より効きのいいラインになるんだ。

たかし
意識して練習しないとかなり見逃してしまいそうですね…

先輩
急騰銘柄の押しをうまく拾えると、こうして短期的に大きく利益をたたき出すことができるんだ。
しかも、節目を抜けてしまったら損切りすればいいだけなので、リスクはかなり限定的にすることができる。
まさに損小利大のトレードをすることができちゃうわけだ。

たかし
あとでしっかり復習して、いろんな節目をチャートから見つけてみよう!

トレンドラインについて

たかし
ところで、今回は水平のラインの話ばかりですけど、斜めのトレンドラインとかも節目になるんじゃないんですか?

先輩
あートレンドラインなんてものは大して使えるものじゃないんだよな。まあ一応引いてみて、参考にする程度のものさ。

たかし
そうなんですか!?けっこう重要なものかと思ってました。

先輩
まあ一応ラインの講義だからな、少し触れておくか。 このように、上昇トレンドの時は安値同士を結んで直線を引くんだ。


先輩
下降トレンドの時は、高値同士を結んで直線を引くんだ。


先輩
こうしてラインを引き、トレンドの継続を確認していくわけだな。

たかし
あのーなんでトレンドラインは重要ではないのですか?

先輩
それはな、トレンドラインは、引く人によって変わってしまうものだからさ。
ヒゲを含めるか、ローソクの実体だけで引くか
ちょっとの角度の違いで、えらい変わった線になってしまうだろ?
これでは多くの人が意識しているポイントにならん

たかし
なるほど、たしかに…逆にそれが水平ラインであれば、誰もが同じような見方になる、ということか。

先輩
トレンド判定はどんな時でもダウ理論で行うし、ラインは効く要素が強くなければいけない
オレの核となっている考えだ。
まあ、トレンドラインしか注目されるようなものが無い
なんて時はトレンドラインがよく機能するかもしれないがな、そういうチャートはそもそも触れない方がいいだろう。

先輩
ただし、トレンドラインを利確の判断に使う事はオレの場合はしばしばある。詳しくは利確の講義を参考にしてみてくれ。

テクニカル分析の基礎 水平ラインの引き方まとめ

先輩
ダウ理論とラインの認識
この2つだけ学べば、他のテクニカルなど取るに取らん存在だ。

たかし
ええ、まだまだテクニカルの勉強したいですよ。

先輩
それぐらいこの2つが重要だという事だ。
テクニカルの講義はまだまだ続けていくが、はっきり言ってこれより重要な話はもうないし、まずこの2つを理解していないと何も始まらん。
これをしっかり理解するのにオレは3年もかかってしまったんだ。
でも、理解することによってトレードスキルはどんどん上がっていった。

たかし
先輩でも3年…僕は今学べている…絶対しっかり覚えなきゃ!

先輩
とにかく、ダウ理論とラインの記事を復習し、リアルのチャートを何百と見てみることだ。
見れば見るほどスピードも速くなり、読み解く情報量も増えていくぞ!

テクニカル分析の基礎③ エリオット波動 を読む

 

雑談コーナー

たかし
ラインの話で思ったんですけど、今後のLINEの株価どうなっていくと思います?

先輩
知るか!w
上場当時はけっこう注目してたけどな、もうさっぱり値動きも業績も見てないわ!
大体もう最近の若者はLINEなんて使ってないんじゃねーの?オレみたいなオッサンがむしろようやく使ってるイメージだわ。

たかし
たしかに若者は徐々に使わなくてなっていってるかもしれませんね。

先輩
オレらの時代はSNSといえばモバゲー、グリーミクシィの三巨頭だぜ!まあSNSなんて言葉もなかったけどな。
グリーの株価なんて月足で見てみろ。1番お世話になっただけに悲しいもんだよ。

たかし
一体どういう意味でお世話になったんですか?

先輩
…それだけは言えん!
まあ想像にまかせる。

たかし
絶対出会い系だろこの人…

-テクニカル分析

Copyright© 先輩トレーダーから学ぶ株の勝ち方 , 2018 All Rights Reserved Powered by STINGER.