先輩
今日はナンピンと増し玉について話していく。
たかし
ナンピンというと絶対にやってはいけない行為だという認識なのですが?
先輩
含み損がある状態でさらに買いポジションを増やすことをナンピンというが
ナンピンが何が何でもやってはならない行為だとは思わない。
戦略的に行うのであれば有効になる場面もあるだろう。
しかし、それを初心者が行うのは難しいので、一切やらないと決めておく方がいいだろうな。
ナンピンが何が何でもやってはならない行為だとは思わない。
戦略的に行うのであれば有効になる場面もあるだろう。
しかし、それを初心者が行うのは難しいので、一切やらないと決めておく方がいいだろうな。
たかし
増し玉というのは買い増しのことですか?
先輩
そうだ。すでに含み益のポジションを持っている状態で、さらに買い増しを行うことだな。ピラミッティングとも言われている。
ナンピンも増し玉も行う上で重要なことは、ノーポジだった場合に同じように買えるかどうかだ。
この事を理解したうえでこの講義を聞くようにしてほしいと思う。
ナンピンも増し玉も行う上で重要なことは、ノーポジだった場合に同じように買えるかどうかだ。
この事を理解したうえでこの講義を聞くようにしてほしいと思う。
たかし
わかりました。ナンピンと増し玉、買い増すという点では同じ行為なんですね。
増し玉の優位性
先輩
たかし
わかりました!増し玉はどういう場面で行うと有効なのですか?
リスク分散のための増し玉
先輩
増し玉のメリットの1つとして、リスク分散が行えることが挙げられるだろう。
例えば100万円分のポジションを持ちたい時、一気に100万円分の買い注文を入れるのではなく、半分の50万円分をまず打診買いしていくというやり方だ。
そしてしっかり含み益が乗っていくようであれば、残りの50万円分の買い注文をいれるわけだ。半分ずつではなく、もっと小分けに資金を入れてもいい。
例えば100万円分のポジションを持ちたい時、一気に100万円分の買い注文を入れるのではなく、半分の50万円分をまず打診買いしていくというやり方だ。
そしてしっかり含み益が乗っていくようであれば、残りの50万円分の買い注文をいれるわけだ。半分ずつではなく、もっと小分けに資金を入れてもいい。
たかし
それはエントリーに自信がない時に行うということでしょうか?

先輩
そうだな。上の図で説明するなら、サポートラインの反発を狙った押し目買いを打診買いし、うまく順行したのを確認できたところで2回目の買いを入れる。
チャート的には絶好の買いポイントでも、地合いが怪しかったり、その他なにか懸念されるようなものがあるなら、こういう買い方は非常に賢い買い方だ。
チャート的には絶好の買いポイントでも、地合いが怪しかったり、その他なにか懸念されるようなものがあるなら、こういう買い方は非常に賢い買い方だ。
たかし
これぞ裁量トレードですね。
大きな利益を出すための増し玉
先輩
今度は逆にエントリーに自信が持てる時の話だ。
エントリーしたポジションが順調に伸びていき、なかなかの含み益が乗っている。
この時、さらなる上昇を見込んで買い増していくケースだ。
エントリーしたポジションが順調に伸びていき、なかなかの含み益が乗っている。
この時、さらなる上昇を見込んで買い増していくケースだ。

たかし
さっきの例で言えば、今度は最初の1回目のエントリーで100万円のポジションを取ってて、さらに2回目のエントリーで買いますということですね?
先輩
そういうことだ。大きく乗っている含み益を保険にして戦うんだ。
買い増すことによってオーバーロットになり、リスクは高まるので、含み益がゼロになるようなラインで損切りを設定しておけば精神的に楽だぞ。
上の図で言うと大体青いラインの位置のようなイメージだ。
買い増すことによってオーバーロットになり、リスクは高まるので、含み益がゼロになるようなラインで損切りを設定しておけば精神的に楽だぞ。
上の図で言うと大体青いラインの位置のようなイメージだ。
たかし
なるほど、すでに大きい含み益が出ていますから、それがある限りはロットが多少大きくても精神的に耐えられそうですね。
先輩
このやり方は強い銘柄の時、または強い相場の時にはかなり有効なやり方になる。
堅実でありながらも、大きく資産を増やせる方法だな。
ただし、さっきも言ったが、買い増すポイントは絶好の押し目でなければならない。ノーポジの時に買い向かうであろうポイントだ。
堅実でありながらも、大きく資産を増やせる方法だな。
ただし、さっきも言ったが、買い増すポイントは絶好の押し目でなければならない。ノーポジの時に買い向かうであろうポイントだ。
たかし
含み益が出ているからといって、いいかげんなところで買い増さないようにしよう!
戦略的ナンピンについて
先輩
ナンピンは絶対にしない、とルールで決めている人は読み流してくれていい。そのルールに従うことが何より大事だろう。
押し目買いエントリーを行ったが逆行される。しかしまだ損切りライン手前で耐えているような時、オレは戦略的にナンピンを行うことがある。
押し目買いエントリーを行ったが逆行される。しかしまだ損切りライン手前で耐えているような時、オレは戦略的にナンピンを行うことがある。

たかし
そういうことなんですね。では仮にこのサポートラインを割ってしまったら、すぐに損切りする感じですか?
先輩
もちろんだ。ナンピンした直後にそうやってサポートラインを割るようなこともあるからな。その時は買った瞬間ぶん投げる、という悔しい損切りになるだろう。
だがこれをしないと、ナンピンした分だけとんでもない損失になる可能性がある。
なので、買った瞬間ぶん投げることができるヤツじゃないと、ナンピンというのはおすすめできるものではない。
だがこれをしないと、ナンピンした分だけとんでもない損失になる可能性がある。
なので、買った瞬間ぶん投げることができるヤツじゃないと、ナンピンというのはおすすめできるものではない。
たかし
これはけっこう難易度高そうですね。僕はしばらくはナンピンは一切禁止でやっていこうと思います。
先輩
ちなみにこの戦略的ナンピンも買い増しと同じく、ノーポジの時に同じように買うかどうかを基準にして考えればいいだろう。
たかし
サポートラインを割ったらもうナンピンはダメですからね。
ナンピンと増し玉まとめ
先輩
増し玉のやり方と戦略的ナンピンについて話してきた。
今回の話で初心者向きの話は、リスク分散の増し玉の話だろう。
初心者はエントリーをする際に一気にどかっとポジションを取る傾向が強い。
打診買い、という技術を学ぶことによってリスクコントロールの意識をさらに高めてもらいたいと思う。
今回の話で初心者向きの話は、リスク分散の増し玉の話だろう。
初心者はエントリーをする際に一気にどかっとポジションを取る傾向が強い。
打診買い、という技術を学ぶことによってリスクコントロールの意識をさらに高めてもらいたいと思う。
たかし
ナンピンと、大きな利益を出すための増し玉はリスクも増えますからね。初心者は利益を伸ばすことよりもまずはリスク管理が大事、ということですね!
雑談コーナー
先輩
ふうー、ナンピンの講義は実はあまり気が進まなかったんだよな。
たかし
どうしてですか?
先輩
昔ナンピンしまくってとんでもない金額ぶっ飛ばした事を思い出しちまうからだよ。
何年たってもあの時の恐怖は体のどこかで記憶してるもんだよなー
何年たってもあの時の恐怖は体のどこかで記憶してるもんだよなー
たかし
ナンピンが原因で退場するパターンってやっぱり多いんでしょうかね?
先輩
そういうデータはまったく知らないけど、たぶん相当多いんじゃねーかな。
この恐怖をうまく伝えてなんとかそういう退場者を減らしたいもんだが、なかなか感情面を伝えるのは難しいんだよな。
やっぱり実際に経験してもらうのが一番の勉強になるわけだが、そうなれば退場は免れないわけで…うーむ。
この恐怖をうまく伝えてなんとかそういう退場者を減らしたいもんだが、なかなか感情面を伝えるのは難しいんだよな。
やっぱり実際に経験してもらうのが一番の勉強になるわけだが、そうなれば退場は免れないわけで…うーむ。
たかし
僕はビビりだからそもそもそんなポジション張れない…
先輩
そういう性格の方がたぶんいいぞ。
少なくとも退場することはないだろう。
少なくとも退場することはないだろう。
たかし
大きく張れるメンタルの人は少しうらやましいですけどね。無いものねだりかなあ…